昨今あちこちで見かけるクラフトビール
定番のビールと比較すると、種類も味わいも多様で、いったいクラフトビールとは何なのか、またどうやってつくられているのか、ずっと気になっていました。

軽井沢町のクラフトビールメーカー「ヤッホーブルーイング」では、夏の土・日曜だけ醸造所の見学ツアーを実施しています(2025年は8月2日〜9月7日の土・日曜<8月30・31日は除く>)。
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いろいろな味が楽しめて華やかで目を引くパッケージデザインも含め、もともと好きだったこともあり、今回クラフトビールについて学ぶためツアーに参加してきました!その様子をご紹介します。


ヤッホーブルーイングの歴史

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これまで日本で飲んでいたものとは全く異なるビールに海外で出会ったという創業者。画一的な味しかなかった日本と比べて、海外には多様で個性的なビールが存在することに衝撃を受けたそう。

海外では、小規模の醸造所がそれぞれの創意工夫でさまざまなビールを生み出していました(クラフトビール)。

そんな体験から、“日本のビール市場にもバラエティを提供し、新たなビール文化を創出することでビールファンにささやかな幸せをお届けしたい”という想いのもと、酒税法が改正され小規模醸造が可能になった1994年を転機に、1997年にヤッホーブルーイングを創業しました。
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これまでに数々の賞も受賞している

8年連続の赤字危機を乗り越え、現在は常時20数種類のクラフトビールを醸造・流通しているだけでなく、東京に6店舗の公式ビアレストラン、ビールや食事、音楽などが楽しめる屋外イベントの実施など、ビール文化を広めるべくさまざまな取り組みを実施しています。


いざ、大人の醸造所見学ツアーへ!

佐久平駅から車で15分ほどの場所にある醸造所。

受付をして中に入ると、まずは看板商品の「よなよなエール」でお出迎えしてくれました(この日も暑かったので、注ぎたてのビールが喉を潤してくれて最高でした・・・!)。
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和やかな雰囲気のもと、まずはガイドさんの自己紹介。今回ガイドしてくださったのは、ゆみぷうさんとめんぴんさん。普段からニックネームで呼び合う文化だそうで、風通しの良い社風を感じます。
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まずは製造工程や原材料についての説明。

ビールの原材料はモルト(麦芽)・ホップ・水・酵母の4つ。
麦芽がビールのコクや甘味、ホップが香りや苦味、泡持ち、殺菌効果、酵母がアルコールと二酸化炭素の発生の役割を果たしているそう。

モルト(麦芽)は、麦を発芽させ乾燥させたあと、蒸したり焙煎したりとさまざまな加工をします。
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実際に普通の麦芽と、蒸した麦芽、焙煎した麦芽の3種類を試食。食感も味も異なり、噛むごとに甘味を感じたり、香ばしさやコクを感じたり。麦芽の種類によってもビールに多様な味わいを生むことが分かります。

つづいてホップ。ホップはなんと世界で200種類以上あるそう!

今回はヤッホーブルーイングで使用しているホップの中から2種のホップを触ったり嗅いだりしました。柑橘っぽい感じや、華やかないい香りがします。
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そして最大の特徴が、酵母。ビールの酵母は大きくラガー酵母とエール酵母に分類され、私たちがふだん飲んでいるビールは「ラガー酵母」。

ヤッホーブルーイングでは「エール酵母」を採用しており、このエール酵母での発酵がフルーティーな香りや味わい深いビールになるのです。
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なるほど、日本で親しまれているビールとクラフトビールの違いや、同じ4つの原材料でも、その種類と組み合わせによって、味わいも色も香りも異なる、個性豊かなビールが生まれることが分かりました!

クラフトビールの世界、なんとも奥が深いです・・。
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※ちなみに、こうしてさまざまな醸造方法や組み合わせで細分化されたビールの種類(ビアスタイル)は世界で150種類以上にものぼるそう。

日本のビールはそのうちの一つ(ラガービールのピルスナー)が9割以上!自分の知らないビールの世界がまだまだたくさんあることを知り、興味や視野が広がっていきました・・!


製造工程を見学する

原材料を学んだところで、それらを使ってどのようにクラフトビールがつくられるのか、ガイドのめんぴんさんの案内のもと、見学スタートです!

まずはビールのもととなる「麦汁」をつくる「仕込み室」へ。大きな窯が並び、ふんわりと甘い香りが漂っています♪
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麦汁とは、麦芽を粉砕し、水と混ぜ合わせ、それを濾過したもの。試飲させてもらうと、まろやかな甘さがあり、まるで麦のジュースのよう。

この麦汁にホップを投入し、苦味と香りをつけていきます。その状態のものも試飲すると、少し苦味を感じました(ここまではノンアルコール)。

ちなみにこちらの大きな窯で10キロリットル分のビールができるそう。毎日缶1本を飲む計算で、78年分の量が出来上がるそうです(!)
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つづいてビールの「発酵室」へ。できあがった麦汁を発酵用のタンクへ移動し、酵母を加えると、麦汁の糖分を酵母が食べて、アルコールと二酸化炭素が発生します。

発酵中のタンクの中を覗いてみると、ビールの泡がぷくぷくと・・!すっかりビールの姿や香りになっていました。すでに美味しそうです。参加者の方からこの中で泳ぎたいという声も上がっていました(笑)。
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約2〜3週間かけて、じっくりアルコールと二酸化酸素を発生させ、漬け込んだら、お次は「貯酒室」のタンクへと移動させます。
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キンキンの寒い部屋に、横倒しになった大きなタンク。低温度で寝かせることで、酵母は発酵を完了し、そのままだとまだ味や香りが未熟なため、しっかり熟成させていきます。

そしてなんと、普段はブルワー(ビール醸造士)しか飲めない、できたてほやほやのビールを、ツアーでは試飲できるのです(クラフトビールの種類は当日のお楽しみ。この日は「僕ビール君ビール」でした)。

なんと貴重な体験。ビールのコクや華やかさが一層体に染み渡るようでした!
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そして次に訪れたのが「充填室」。濾過して不純物を取り除き、できあがったビールを、缶に詰め、検査や賞味期限の印字などを行なったあと、箱詰めして出荷します。

この一連の流れがすべて機械化され、量産できるようになっています。
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充填前の積み上がった缶のタワーに圧倒されながら、最後は缶の蓋を締める「巻締め」体験へ。

参加者から1名が代表して、実践します。蓋が閉まっていない缶を機械にセットし、レバーを引くと、缶が回転し、見事に蓋がつきました!
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終始普段は見られない設備や説明に夢中で、あっという間の製造現場見学でした!しかし楽しみはまだ続きます。ラストはお待ちかね、クラフトビールのテイスティングです!


5種のクラフトビールをテイスティング

この日のティスティングのライナップはこちら。
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ティスティングのお作法として、①色を見る ②香りを嗅ぐ ③味わうを意識しながら、一種類ずつ味わっていきます。

ビールによって色の濃度も、香りも、苦味も甘みもそれぞれ。スパイスを使っている、大量のホップを使っているなど、それぞれの特徴を聞きながら飲むと、より理解が深まります。

このビールにはこういった料理が合うなど、ペアリングも教えてもらいました。
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また一つ一つのビールに、それを飲む人物像やシーンまでイメージされ、コンセプトがしっかりつくられているのも、ヤッホーブルーイングのこだわりがひしひしと感じられます。
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そんなストーリーを知りながら飲むビールはどれも本当においしい!

個人的には、少し苦手だった黒ビールが、ヤッホーブルーイングの「軽井沢ビール クラフトザウルス ブラックIPA」を飲んだら、“黒ビールの概念を覆す“の狙い通り、とても飲みやすく驚きました。
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スッキリ、コクがある、フルーティー、苦いなど、さまざまなビールの種類があるので、飲み比べればきっと必ずお好みのものが見つかるはず。そんなところがクラフトビールの醍醐味で楽しみ方だと実感しました。


ツアー期間限定の直売所でお買い物

クラフトビールのセット各種(ツアー限定品やグラス付きなどさまざま)、有料立ち飲み、Tシャツやアクリルスタンドといったオリジナルグッズなど、さまざまな商品が並ぶ直売所。

ツアー開催日限定オープンで、ツアーに参加していないお客様も立ち寄ることができます。
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どれもパッケージやグッズにこだわりと遊び心が詰まっていて、見ていてとっても楽しい!そして欲しくなるものばかり。

悩んだ末、軽井沢エリア限定のクラフトビールや、かわいいオリジナルビールグラスなど、気づけばたくさん買い込んでいました。
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今回のツアーに参加し、クラフトビールがどのようにつくられているのか、丁寧でわかりやすい説明でしっかり学びつつ、その奥深さやバラエティの豊かさを五感で感じることができました。

さまざまな可能性の中から、おいしくバランスの良いビールを追求し続ける情熱、そして社員の皆さんのクラフトビールを届けたい!楽しんでもらいたい!という想いも伝わってきて、すっかりファンになってしまいました。

お近くのスーパーやコンビニなどで買えるので、ぜひ試してみてください。ビールの概念が変わり、世界が広がるはず。この夏はヤッホーブルーイングのクラフトビールでごくごくと喉と体を潤し、猛暑を乗り切りましょう!


ヤッホーブルーイング「よなよなエール 大人の醸造所見学ツアー」DATA
※今年度のツアーは完売となりました。来年以降も開催予定です。
住所長野県佐久市小田井1119-1 ヤッホーブルーイング佐久醸造所
開催期間2025年8月2日〜9月7日の土・日曜(8月30・31日は除く)
※直売所はツアー参加者以外も利用できます(開催日の11:00〜17:00)
HP大人の醸造所見学ツアー特設サイト https://yonasato.com/event/brewery/


東信偏愛女子とは……


上田市を中心に活動する女性クリエイターチーム。それぞれの「好き!」をそれぞれの視点で掘り下げ、東信の暮らしを楽しんでいる。
全員一度県外に出たUターン&県外からの移住者だからこそ感じる東信の魅力を感性のおもむくままに取材し、お出かけ情報・暮らし情報を発信します!

メンバーと得意分野 紹介
アユミ(デザイナー)/登山・アート・音楽・美容
ちーやん(編集者・広報)/動物・自然・スーパー・移住暮らし
ひなぽん(イラストレーター・編集者)/ご当地のグルメ・喫茶店・文化・温泉・居酒屋
サポーターさちぽん/グルメ(特にワイン・蕎麦)・イベント


この記事を書いたライター


ひなぽん
ひなぽん
イラストレーター・編集者|千葉県出身。書店に入り浸る学生生活の後、出版社で旅行雑誌の編集者となる。全国各地を取材した経験から、ローカルに魅力を感じ、2017年に上田市に移住。観光関係の広報の仕事や、イラストレーターとして活動中。手相鑑定士でもある。趣味はレトロな風景を求め旅に出ること。とくに喫茶店や工芸品、温泉などが好き。