東御市の歴史ある宿場町「海野宿」は、今年で開宿400年を迎えました。江戸時代の旅籠屋造りや、茅葺き(かやぶき)屋根の建物、そして蚕室造りの建物とが調和して、伝統的な家並みを形成する宿場町です。

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近年、おしゃれなカフェや古民家を活かした小さなお店も増えていて、歴史と新しさとが心地よく混ざり合っているのが魅力のひとつ。観光地としては程よく静かで、ゆっくりとした時間を楽しむことができます。


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今回はそんな海野宿にある、偏愛女子としては県内外の方に絶対におすすめしたい、全国の郷土玩具が集まる小さな博物館「海野宿玩具館」をご紹介します。




海野宿玩具館


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海野宿玩具館は、海野宿の一軒を修理して、日本各地のかわいくてゆかいな郷土玩具を多数展示している小さな博物館。こちらに並ぶ郷土玩具は、長野市の郵便局員であった故平沢長久氏が40年かけて日本中から個人的にコレクションしていたものだそう。


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また、上田市にある芸術運動の拠点「農民美術研究所」に最後まで残されていた、山本鼎(かなえ)氏らが制作した見本群の一部も展示されています。


懐かしくも新しい郷土玩具

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玩具館にある郷土玩具たちは、懐かしさもありつつ、今見ても「新鮮」と感じられ、元気をもらえるものばかり。


木や紙、土など自然素材を使って製作され、手作業の跡が残っている郷土玩具は、今の工業製品にはない「不完全さ」が逆に新鮮に映ります。


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郷土玩具は「子どもが遊ぶ」「魔除けになる」といった、生活に密着した役割がありつつ、どこかユーモラスだったり不思議な形をしていて、アートと実用品の中間みたいな面白さもあります。


平沢氏が日本各地の郷土玩具を集めたきっかけは、「作り手の“飾り気のない飾り心”が一番面白い」と感じたからだそう。「少々の形のいびつも、絵付けのはみ出しも苦になりません。不完全の完成とでも言いましょうか」、そして「どうか仲よくしてやってください。皆、可愛い連中ですから」とメッセージをこめられました。


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郷土玩具の、美しすぎないバランスや愛くるしいお顔、いでたち、カラフルな色使いがなんともいえず、偏愛ゴコロをくすぐります……。


玩具館で出合う素朴でかわいい人形や民芸品には、古き良き知恵と技を今に伝え、心を豊かに、ワクワクさせてくれる魅力があふれています。




今こそ海野宿を楽しもう

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今年開宿400年を迎え、盛り上がりを見せている海野宿。今後記念グッズの販売や、メモリアルイヤーとしてバージョンアップした海野宿ふれあい祭りなど、さまざまな企画が予定されています。


また、7月9日(水)には、以前より改修中だった滞在型交流施設「うんのわ」がリニューアルオープン!宿泊利用では上質で非日常的な雰囲気を味わうこともできますが、もちろんカフェ&レストランのみの利用も可能。


県内外の観光の方はもちろん、昔から海野宿に慣れ親しんでいる地元の方にも、改めて海野宿の魅力を感じていただける機会なのではと思います◎


今後の海野宿に、目が離せません♪






住所

〒389-0518東御市本海野855-1 GoogleMap

営業時間

9:00~17:00(5〜9月)、9:00~16:00(3〜4月、10~12月)

休館日

12月21日~2月末日

入館料こちら を参照ください
駐車場

あり(無料市営駐車場)




東信偏愛女子とは……


上田市を中心に活動する女性クリエイターチーム。それぞれの「好き!」をそれぞれの視点で掘り下げ、東信の暮らしを楽しんでいる。
全員一度県外に出たUターン&県外からの移住者だからこそ感じる東信の魅力を感性のおもむくままに取材し、お出かけ情報・暮らし情報を発信します!

メンバーと得意分野 紹介
アユミ(デザイナー)/登山・アート・音楽・美容
ちーやん(編集者・広報)/動物・自然・スーパー・移住暮らし
ひなぽん(イラストレーター・編集者)/ご当地のグルメ・喫茶店・文化・温泉・居酒屋
サポーターさちぽん/グルメ(特にワイン・蕎麦)・イベント



この記事を書いたライター


アユミ
アユミ
デザイナー|長野県出身。魚座。猫好き。コスメオタク。大学卒業後、フリースタイルなデザイン会社で修行しながら、個人的には音楽フェスの制作などに携わり、仕事もプライベートも自由に育つ。趣味は登山(好きな山域は八ヶ岳)。ハタチの頃から姉の影響でハマっている美容もやめられず、日焼けが怖い日々。




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