少しずつ春の空気を感じられるようになってきたこの頃、冬の寒さでなまった体を動かすべく、お散歩に出かけてきました。
今回はかねてより行ってみたかった、佐久市の龍岡城五稜郭〜新海三社神社へ。
調べたところ、ちょうど両方を巡れるウォーキングコースが佐久市のホームページで紹介されており、1時間ほどで気軽に歩けそうなちょうど良い距離感。
▶︎ウォーキングをはじめましょう!(佐久市)/⑧五稜郭であいの館コース
▶︎ウォーキングをはじめましょう!(佐久市)/⑧五稜郭であいの館コース
こちらのコースを参考に、歴史ある里をぶらぶらと、さっそく歩いてみました。
【スタート】五稜郭であいの館〜蕃松院(ばんしょういん)0.3km
五稜郭であいの館に車を停めて、ウォーキング開始。歩き始めてすぐ、立派な寺院が見え始めました。
蕃松院という曹洞宗のお寺で、田口城跡の麓にあり、その城主で戦国武将の依田信蕃(よだのぶしげ)公の墓があるほか、江戸時代にはこの地を治めていた田野口藩の歴代藩主の菩提寺だったそう。
境内が広々としていて、またきれいに整備されているので、とても清々しい気分。
「今、ここで慈念いっぱいに生きよう」というみ教えも案内板に書かれてあり、その言葉にも心がすーっと整っていきます。
蕃松院〜新海三社神社1.2km
お寺を後にして、ひたすら東へと真っ直ぐ歩きます。
歴史ある土地を感じさせる、大きな門や蔵を持つ、由緒正しそうな家が並びます。そんな家並みを眺めながらゆっくり歩けるのもウォーキングの楽しいところ。
佐久地方開拓の祖神である「興波岐命(オキハギノミコト)」、その御父神である「建御名方命(タケミナカタノミコト)」(諏訪大社の主祭神)、「事代主命(コトシロヌシノミコト)」「誉田別命(ホムダワケノミコト)」の四神が祀られています。
源頼朝や武田信玄、徳川氏など、武将たちの崇敬も厚かったそうで、何百年と続く歴史の中で多くの人々がここで何かを祈り、大切に守られてきた神社なのだと、その雰囲気から感じられます。
新海三社神社の神宮寺の塔として永正12年(1515)に建立され、明治維新の廃仏毀釈の際には神社の宝庫として、破却を免れたそう。破却されなくて、本当に良かった・・・!
500年という年月と、その緻密で美しい木組みの造形美が、重厚な存在感を放ちつつも自然の中に溶け込んでいる。なんともすばらしく、じっくりとその場に佇んでいたくなります。
新海三社神社〜龍岡城五稜郭1.4km【ゴール】
神社を出て南下すると、大きな鳥居もありました。
注連縄のようなものが鳥居に巻き付いていて、珍しい印象です。なぜこのようになっているのか気になります・・!
ずんずん歩き、スタートした龍岡城五稜郭へ戻ってきました。
龍岡城五稜郭は、函館の五稜郭とともに日本に二つしかない星型の洋式城郭。
今回のウォーキングの道中に「展望台」と書かれた看板を見かけましたが、展望台へ行くと、その星形が分かるようです。
▶︎信州佐久旅の観光ガイド(星形の写真があります)
ちなみに今回歩いた場所は佐久市臼田からも近いので、以前紹介した橘倉酒造に立ち寄るのもおすすめです!↓
上田市を中心に活動する女性クリエイターチーム。それぞれの「好き!」をそれぞれの視点で掘り下げ、東信の暮らしを楽しんでいる。
全員一度県外に出たUターン&県外からの移住者だからこそ感じる東信の魅力を感性のおもむくままに取材し、お出かけ情報・暮らし情報を発信します!
メンバーと得意分野 紹介
アユミ(デザイナー)/登山・アート・音楽・美容
ちーやん(編集者・広報)/動物・自然・スーパー・移住暮らし
ひなぽん(イラストレーター・編集者)/ご当地のグルメ・喫茶店・文化・温泉・居酒屋
サポーターさちぽん/グルメ(特にワイン・蕎麦)・イベント
江戸時代末期、田野口藩主・松平乗謨(のりかた)が田野口藩新陣屋として着工し、慶應3年(1867)に竣工。
廃藩置県で明治5年(1872)に城は取り壊され、堀と土塁、建物の一部「お台所」が残されています。
お堀沿いを散策してみると、カクカクとした形が分かり、これが星形の一辺なのかと想像できます。
そして城内は、かつて蕃松院にあったこどもたちの学校「尚友学校」が移転したことを機に、その後、田口小学校として150年近く学校用地となっていましたが、2023年3月に閉校。
そして今回はあいにく工事で休館中(2025年3月31日まで)でしたが、龍岡城五稜郭の隣に「であいの館」があり、龍岡城についての資料展示や、続日本100名城のスタンプ、御城印の販売などもあります。
ここを拠点に、ゆっくり散策してみると良さそうです。

そして城内は、かつて蕃松院にあったこどもたちの学校「尚友学校」が移転したことを機に、その後、田口小学校として150年近く学校用地となっていましたが、2023年3月に閉校。
「ありがとう 田口小学校」の幕が玄関に掲げられ、学校は今もそのままの姿で佇んでいました。
なんだか今にもこどもたちの声が聞こえてきそう。今後何かしらで活用されたり、整備されていくのでしょうか。
なんだか今にもこどもたちの声が聞こえてきそう。今後何かしらで活用されたり、整備されていくのでしょうか。
そして今回はあいにく工事で休館中(2025年3月31日まで)でしたが、龍岡城五稜郭の隣に「であいの館」があり、龍岡城についての資料展示や、続日本100名城のスタンプ、御城印の販売などもあります。
ここを拠点に、ゆっくり散策してみると良さそうです。

約1時間のおさんぽでしたが、普段車移動が中心の生活なので、やはり歩くとその土地の歴史や風情を肌で感じることができたり、思わぬ発見があったりして良いなと思います。
東信エリアのさくっと歩けるおすすめのお散歩コースがあれば、ぜひ知りたいです。運動不足解消を兼ねて、あちこち歩きに行きたいです!
ちなみに今回歩いた場所は佐久市臼田からも近いので、以前紹介した橘倉酒造に立ち寄るのもおすすめです!↓
東信偏愛女子とは……
上田市を中心に活動する女性クリエイターチーム。それぞれの「好き!」をそれぞれの視点で掘り下げ、東信の暮らしを楽しんでいる。
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メンバーと得意分野 紹介
アユミ(デザイナー)/登山・アート・音楽・美容
ちーやん(編集者・広報)/動物・自然・スーパー・移住暮らし
ひなぽん(イラストレーター・編集者)/ご当地のグルメ・喫茶店・文化・温泉・居酒屋
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この記事を書いたライター
ひなぽん
イラストレーター・編集者|千葉県出身。書店に入り浸る学生生活の後、出版社で旅行雑誌の編集者となる。全国各地を取材した経験から、ローカルに魅力を感じ、2017年に上田市に移住。観光関係の広報の仕事や、イラストレーターとして活動中。手相鑑定士でもある。趣味はレトロな風景を求め旅に出ること。とくに喫茶店や工芸品、温泉などが好き。
イラストレーター・編集者|千葉県出身。書店に入り浸る学生生活の後、出版社で旅行雑誌の編集者となる。全国各地を取材した経験から、ローカルに魅力を感じ、2017年に上田市に移住。観光関係の広報の仕事や、イラストレーターとして活動中。手相鑑定士でもある。趣味はレトロな風景を求め旅に出ること。とくに喫茶店や工芸品、温泉などが好き。
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