東信偏愛女子のちーやんです。
皆さんは今が旬の地野菜「うえだみどり大根」をご存知でしょうか?
毎年10月下旬になると見かける、鮮やかな緑色の小ぶりな大根です。
ちーやんがうえだみどり大根と出会ったのは6年前。2018年の10月末、上田市内のとあるお店でランチを取っていると「うえだみどり大根大収穫祭」のチラシが置かれているのを見つけました。
それまで存在すら知らなかった
うえだみどり大根。
「野菜好きだし、ちょっとのぞいてみようか。」
そんなノリで家族で行ってみると…もちろん収穫体験も楽しかったのですが、そこで試食したうえだみどり大根のかき揚げ(天ぷら)が衝撃的に美味しくて!一気に大ファンになってしまったのです。
今回は、そんな東信偏愛女子ちーやんイチオシの上田地野菜「うえだみどり大根」についてご紹介します。
上田の地野菜 うえだみどり大根
今回、うえだみどり大根生産者組合の組合長
吉田さんにお話をうかがってきました!
うえだみどり大根は、名前の通り、中まで鮮やかな緑色が特徴。
また、「二つと同じ形のものができない、生産者泣かせの大根」と言われるほど形がさまざまで個性的なんです。
うえだみどり大根、めちゃくちゃ可愛くないですか?
このプロポーションとばらつき加減が、ちーやん的にはきゅん💚です!
もともとは戦前に中国に渡った開拓団の一員が持ち帰った「志那大根」が始まりと伝えられているそう。その後は品種改良されながら各家庭で栽培が続けられ、上田地域に根付いていきました。ところが、形がさまざまで均一でないことから広く流通はせず、家庭用にとどまっていたのです。
そんな中、農業がさかんで数多くの米や野菜、果物などの産地である上田市に、もうひとつ「上田と言えば!」という特徴ある農産物を作りたいと、2006年「うえだみどり大根プロジェクト」として全国へ広めるチャレンジがスタート。賛同した生産者さんが集まり「うえだみどり大根生産者組合」も発足しました。
これまで各家庭で独自に栽培されていましたが、組合では良い大根の種だけを次シーズンに使ったり、改良土や肥料は同じものを使用するなど、「うえだみどり大根」の味や栽培方法の標準化を目指した栽培とともに、普及活動も精力的に続けていらっしゃいます!
今年も大根たちは元気に育っているかな?
畑にお邪魔して、大根を見せていただきました!
/できてるー!\
今年は残暑が厳しく例年より種まきの時期が遅れた影響で、少し小ぶりとのことですが、立派に育っていました!
一般的な大根は下へ伸び、大部分が土の中に埋まっているのに対し、うえだみどり大根は上へ上へと伸びてくるんだそう。
大根の緑色の部分は土の上に出ていたところ、わずかにある白い部分が土の中にあったところなんです。(ほとんど土の外ということか!)
また、うえだみどり大根は循環型社会を目指す取り組みの一環として、浄水場で発生する土を再生して作られた改良土を使用し、農薬や化学肥料の使用を最低限に抑えて栽培されているんだとか。
収穫したての大根をその場でスライスしていただきました。
口に入れると大根とは思えない甘さが!嚙んでいくと辛みも感じますが、瑞々しいのに水っぽくない不思議な美味しさです。
知る人ぞ知るイベント!? うえだみどり大根大収穫祭
毎年、このうえだみどり大根のイベントが行われているんです。
それが…
\うえだみどり大根大収穫祭!!/
ちーやんが毎年心待ちにしている参加必至のイベントです!!(画像は2022年のもの)
独鈷山のふもとにある畑で自分で大根を収穫し、採れたての新鮮なうえだみどり大根を購入することができるんです。
先ほど紹介したように、みどり大根は浅く埋まっているので、子どもでも簡単に抜くことができ、永遠に引き抜いていたくなる楽しさ!
引き抜いてみたら思いがけない大きさや形だったりするのも、どんな子が出てくるかな~♪とわくわく感が高まります。何より土に触れるとシンプルに癒されます。
自分で収穫した大根の購入のほか、すでに収穫済みの大根の販売も!
また、みどりだいこんを使ったお料理や、漬物名人が漬けたうえだみどり大根のお漬物の試食もあり、農作業以外にもいろいろと楽しめますよ♪
ちーやんは自宅で食べる大根のほかにも多めに購入して、県外にある実家に毎年送っています。同じくうえだみどり大根ファンの両親も、毎年楽しみにしてくれています。
うえだみどり大根の美味しい食べ方
見た目が個性的なうえだみどり大根ですが、もう一つ、この大根の大きな特徴は、普通の大根に比べて水分量が少ないこと!
この特徴を生かしたうえだみどり大根ならではの食べ方が、かき揚げ!
ちーやんがうえだみどり大根に出会ったあの日に衝撃を受けたお料理です。
大根のかき揚げなんてかなり珍しいですが、実際に食べてみると…大根は甘くほっくほくに。大根のイメージを覆す甘さと食感!サクサクの衣と相まってつまむ手が止まらなくなる美味しさなんです。
今では、大収穫祭でうえだみどり大根を収穫&購入し、自宅でかき揚げにして食べるのが我が家の秋の恒例行事となりました。
その他にもツナマヨと和えたサラダや、大根ステーキなど、生でも加熱しても美味しくいただけます。あまりお店では販売されていませんが、収穫祭でいただける大根の葉っぱもお味噌汁の具にしたり炒め物にしたりと美味しいですよ。
うえだみどり大根を使ったお料理が紹介された動画も✨
今年も開催! うえだみどり大根大収穫祭
今年もうえだみどり大根大収穫祭が開催されます!
今年は、総合学習でうえだみどり大根について学んでいる城下小学校の3年生もイベントに参加。児童の皆さんが企画した催し物もあるそうですよ。ますます賑やかになりそう♪
児童の皆さんが作った大収穫祭のチラシも配布されたそう!
子ども達が作ったチラシ、可愛い。
自分たちが育った地域への理解を深める取り組み、素晴らしいなあ。
上田市に長年住んでいる人に聞いてみても「見たことはあるけど、食べたことはない」という人も多いうえだみどり大根。
なんてもったいない!
個性豊かな地元の野菜。旬の今だからこそ味わえる新鮮なうえだみどり大根を楽しんでみてはいかがでしょう?
収穫祭を楽しんだ後は、自然豊かな会場周辺をのんびり散策するのもおすすめです♪
開催日 | 2024年10月27日(日) ※荒天の場合は中止 |
時間 | 9:30~12:00 |
場所 | 塩田の郷マレットゴルフ場(上田市前山2400-1)前の畑 |
内容 | ・収穫体験 ・詰め放題イベント ・販売 ・うえだみどり大根のかき揚げ、スティックサラダの試食会 ・漬物名人 小松さんの漬物試食会 ・城下小学校の児童による企画イベント |
東信偏愛女子とは……
上田市を中心に活動する女性クリエイターチーム。それぞれの「好き!」をそれぞれの視点で掘り下げ、東信の暮らしを楽しんでいる。
全員一度県外に出たUターン&県外からの移住者だからこそ感じる東信の魅力を感性のおもむくままに取材し、お出かけ情報・暮らし情報を発信します!
メンバーと得意分野 紹介
アユミ(デザイナー)/登山・アート・音楽・美容
ちーやん(編集者・広報)/動物・自然・スーパー・移住暮らし
ひなぽん(イラストレーター・編集者)/ご当地のグルメ・喫茶店・文化・温泉・居酒屋
サポーターさちぽん/グルメ(特にワイン・蕎麦)・イベント
この記事を書いたライター
ちーやん
編集者・広報|埼玉県出身。大学在学中より書籍・雑誌編集に携わり、気づけば編集歴20年超。2019年上田市に移住し、企業での広報・デザイン会社勤務を経て、現在はフリーランスで活動中。猫をはじめとした生き物全般とツルヤを愛する二児の母。モットーは禅の「柔軟心」強く・優しく・朗らかに暮らしたい。
コメント